今日は上野の国立博物館平成館のベルリンの至宝展を鑑賞してきましたが、最近、美術展のミュージアムショップでの買い物は、クリアファイル主体にしています。その理由は欲しい作品の原画に一番色調が近いと感じるからです。画集や絵葉書、額絵でもそうですが、どうしても原画との色調のズレが大きくて、あまり満足できないケースが多い。もう少し、丁寧に色を合わせて欲しいと思うのですが、中途半端なまま、スーベニアとして並べているけーすが多い。(一般的に日本、海外問わず常設のものの絵葉書はそれなりに校正されていて違和感がないが、日本に持ち込んだ特別展等は時間が足りないせいか、(高い割には)画集も絵葉書も出来が今ひとつの場合が多い。) というわけで、最近はクリアファイルを購入する。透明なプラ(PP)のフィルムへの印刷のほうが、色彩感が原画の印象に近くて、気にいっております。というわけで、今回のベルリン至宝展もクリアファイルを4点お買い上げ。3点はドイツベルリン博物館オリジナルのようですが、絵以外の全体のデザインも非常にいい出来栄えと思います。
上野、国際博物館平成館にて開催中の「ベルリン至宝展」を観に行ってきました。改装中のベルリン博物館島の展示物から、「聖なるもの」という視点での古代エジプト、メソポタミアから近代ヨーロッパまでを網羅した美術展です。予想を超えた素晴らしさとではありましたが、少々疲れたのも実感です。数も広さもありますが、やはり2-3千年分を2時間程度で一気に観るというのも、当然のことながら吸収困難ということでしょうか。
やはり圧巻はエジプト美術、というのが他のブログでも言われているように、同感でした。(ただ実際ベルリン保有のものすべてとの比較ではないですがエジプト美術ならやはり大英美術館の迫力と言うか徹底度は類をみないとは思いますが )動物を冠した彫像やレリーフやミイラの装飾に描かれた、一貫した人生、死生観、それを刻み込んだ執念のようなものが、やはり他の文明のものよりもどうしても強く身近に感じてしまいます。
以下お気に入り数点
・イスラムの細密画、コーランの書見台や手水鉢の抽象的な装飾
・中世ヨーロッパの木彫 聖アグネス、聖クリスピニアヌス の表情
・ボッティチェルリの黒のヴィーナス;もともとボッティチェルリは好きな画家でウフィツイにあるヴィーナスの誕生や春で見慣れていましたが、やはり実物は繊細かつ生命観にあふれた表情とポーズで、技法的にも肌や金髪の表現のすごさに圧倒されました。背景の黒の効果もあるのでしょうが。
ボッティチェルリと並んで目玉のラファエロははっきりいって、平凡な印象でした。描き方にさほど丁寧さも感じられず、平板的で、期待はずれでした。
全体として、やはり古代エジプトから近代ヨーロッパまでを通しで並べるのは少し無理があるかな、やせめて中世、ルネサンスぐらいでとめておくべきではないのかなと思います。半分だけでも良かった。素材、技法の変化もありますが、当然のことながらベースにある人生観、宗教、何よりも芸あるいは芸術家の位置づけが違いすぎるので。当然、ベルリンでも、時代を分けて個別の建物で展示してあるし、ロンドンでもパリでもニューヨークでも同様です。少々欲張りですぎた企画かなと思う次第です。良かったけれども疲れた。
清瀬といえば中森明菜、そして病院が異様に多い町です。確か日経ビジネスかなんかのランキングで、日本の自治体の項目別ランキングで、わが町清瀬は堂々この分野で確か全国2位?(人口一人当たりの病院ベッド数?)で、病気介護含めて老後を過ごすにはいい環境かと思います。
ほとんど埼玉県と思われている清瀬は大東京のはずれですので、いわゆる難病の治療施設(というよりは当時は隔離施設といったほうがいいのかもしれません)が昭和の初めに設けられたようです。清瀬には結核の療養所、別名サナトリウムがあり、隣接していますが東村山市にはライ病の全生園という療養所があります。以前の結核の療養所が現在は国立療養所東京病院という近代的な病院になっており、それ以外にも複十字病院や救世軍清瀬病院など、結核研究所や関連の病院や大学、看護学校や老人ホーム、教会などが清瀬市の西部に集中しております。創設以来数十年を経過したこともあり、昔からの武蔵野の雑木林と手入れされた植樹が一体化した非常に緑地率の高いエリアです。病院敷地なので、あまり内部に入るのは控えておりますが、四季折々の変化が楽しめる散策ゾーンです。東京病院や小児病院のしだれ桜はとりわけ見事です。
学生時代に読んでいた福永武彦という作家(池澤夏樹という小説家の父親)の「草の花」(だったと思う)という小説に、主人公がかって結核療養していた清瀬の町がが出てきていたので、昔から知っていました。やはり緑陰を駆け抜ける風のイメージが、今でも残っています。
蛇足ですが、この病院エリアを含む清瀬市西部の地名は「松山」「竹丘」「梅園」という名前で松・竹・梅を頭に持ってきた佳名で、いかにもという感じの「ダサ」さです。せめて「松ヶ丘」「竹園」「梅沢」ぐらいのセンスで名づけて
欲しかった。残念!!
4月30日、朝4時起き5時スタートで、上高地に初めて行って来ました。
沢渡の乗り換え所に到着したのが8時30分過ぎ、9時半には大正池のほとりに立つことが出来ました。雲ひとつない快晴。まだまだ雪が残っていましたが、湖畔から焼岳のすばらしい雄姿を眺めることが出来ました。ふり返ると穂高連峰のスカイライン。静かに風の音と川のせせらぎ。最高の天候の中、絵に書いたような景色でありました。
来年はやはりモーツァルトということです。5月4日から6日、ゴールデンウィークの後半3日とのこと。連休でもあるし、来年は前売りできっちりキープして行きたいと思います。今年同様の演奏家たちを確保していただけることを祈ります。
催しは大盛況、大成功だったようですが、それでも後援企業の何億かの支援がなければ収支は厳しかったとのこと。東京国際フォーラム全部の3日間+アルファ貸切及び人件費等々、やはり日本、東京でやるのはコストがかかるということを改めて認識しました。フランスロワールの本家のナントあたりだと、出演者の旅費も安いし、会場代はかなり安そうな気がしますが、地方都市にそれだけ人をまとめて集められる場所があり、受け入れるマインドがあるのも、ある意味、立派ですばらしいことだと思います。